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埼玉県新座市にある倉庫内の事務所の床清掃を依頼されました。
1Fのトイレ以外は全て長尺シートで汚れや傷などが所々に目立ちます。
この状態では変色している部分もあると思われます。
本来なら張り替えた方が良いのかもしれませんが、全部で330㎡もあるので話はそう簡単ではありません。
予算の都合によりクリーニングで対処しようということになったようです。
事務所床の剥離洗浄
8月中に一度見積もりを兼ねてテスト施工しました。
通常の床用洗剤では歯が立たず、古いワックスを剥がす剥離洗浄をすることになりました。
実際に部分的に洗浄するとかなりキレイになるものの、やはり劣化などにより新品同様には戻りません。
靴のすり跡(ヒールマーク)も場所によっては完全には消えずという状態です。
それでも洗浄前後ではかなりの違いが出る上に、ワックスを掛ければ光沢が増してキレイに見えるということで、施工することになりました。
2Fに事務所2部屋、会議室1部屋、トイレが男女それぞれ1、あとは廊下、階段です。
1Fは階段踊り場と事務所1部屋のみ。
上の写真は1F事務所の床を写した写真です。
主に中央付近が黒くなっています。
これは歩行動線と言って、歩行による傷や汚れによるものです。
更にその汚れを巻き込んでワックスを重ね塗りしたことにより起こります。
キレイにするためにはやはりワックスを剥がし、一度床の状態をリセットする必要があるのです。
洗浄方法
床用ポリッシャーと剥離用パッド、水取りと床用スクイジーを準備します。
バケツとモップはそれぞれ3つずつ準備。
剥離剤用、水拭き用、汚水回収用にそれぞれ用意します。
あとは必要なところに養生を施して作業開始です。
- 剥離剤を撒いて時間を置く。
- 床用ポリッシャーで洗浄。
- 洗浄機では届かない隅を手で剥離作業。
- 汚水回収。
- 水拭き。
最終的にワックスを塗布します。
住宅と違い靴を履いたまま歩くわけですから、床の保護膜を強固なものにするため2枚塗布します。
施工前の写真と比較するとかなりキレイになりました。
おわりに
清掃は本来メンテナンスの一環です。
定期的にやることにより、美観を保ち建築素材の寿命を延ばします。
ワックスの重ね塗りを繰り返して真っ黒になった状態では剥離自体が難しいケースもあります。
今回は化学床でしたから良かったですが、中性リムーバーしか使用できないフローリングやリノリウムでは作業自体を断る形にもなりかねません。
定期的なメンテナンスをお勧めします。
〇今回使用した剥離剤です。
1Lから購入できますので、18Lは多すぎて使いきれないという方にお勧めです。