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あなたのご自宅にある洗面化粧台。顔を洗ったり歯をみがいたり、お化粧したりと他の水回りと同様に使用頻度が高いと思います。

そのため毎日あるいは数日に一度はお掃除すると思います。
その時、特にしっかりと作業するのはどこでしょうか?

「鏡」ではないでしょうか?

顔を洗ったときに水が飛んだり、歯を磨いた時に歯磨き粉が飛んだりすると当然鏡は汚れます。

汚れるとあなた自身の顔が見づらくなるのできっとしっかり拭き掃除していることでしょう。
女性の方はお化粧しますので特に念入りに鏡はキレイにするのではないでしょうか?

でもちょっと待ってください。その鏡、「くもり止め加工」されていませんか?
くもり止め加工された鏡はお掃除する際にいくつか注意する点がございます。

今回はそんな特殊な鏡の清掃方法について記事にしていきます。

くもりシャットミラー

洗面化粧台

一部1K、ワンルーム以外の住宅には必ずついている洗面化粧台。

冒頭でも書きましたが、鏡にくもり止め加工されている場合があるということをあなたはご存知でしょうか?

鏡表面に薄い樹脂膜が塗られており、その膜によって鏡がくもりにくくなるという仕様です。

「くもりシャットミラー」というのはパナソニックさんが出している商品名です。
上記のような加工がされており、曇りにくくなっております。

タイトルにあるようになぜ「傷に注意」しなければならないのか?
鏡はガラスですから結構固く、激落ちくんなどのメラミンスポンジや、ましてや雑巾程度では傷はつきません。

ではなぜ傷に注意?

そうです。

表面に加工された樹脂膜に傷が入るのです。
傷が入ると白っぽい、モヤっとした線が鏡表面に入ります。

一度傷が入ってしまうと濡れタオルで拭いても取れません。

どうやって掃除すれば良いの?

腫物にでも触るような感じになってしまってはお手入れできません。
当然、どのように掃除するの?という疑問が沸きます。

メーカーでは下記のように説明しております。

洗面(ミラー)のお手入れ
乾いたやわらかい布を常備しておき、飛び散った水しぶきをふき取ることを習慣にしましょう。
ミラーは、いつも気持ちよく使えるようにしておきたいですね。
日常:こまめにお手入れしましょう。
研磨剤入りの洗剤や、ナイロンたわし・メラミンスポンジ・硬い布や汚れた布などは使わないでください。
※指先で強く1か所だけを擦らないでください。樹脂膜が傷ついたり、はがれるおそれがあります。
週一度:ほこりや汚れを落としましょう。
1.無色透明な食器用洗剤(中性)を水で5倍程度に薄め、柔らかいきれいな布か柔らかいスポンジに含ませ、ミラー全体を軽くふきます。
2.水を含ませた柔らかいきれいな布で、洗剤液をきれいにふき取ります。
3.乾いた柔らかいきれいな布でからぶきをします。

「くもりシャットミラー」専用の洗剤もあるようです。
もちろんパナソニックさん自らが商品化している洗剤です。
一応下にリンク貼っておきます。

パナソニック くもりシャットミラー専用洗剤 【GQD11KS2】

さて、上記説明にあるような「やわらかい布」って何?という疑問が出てきそうですね。

マイクロファイバークロス(タオル)がオススメです。
ホームセンターのカー用品コーナーでよく見かける商品です。

デリケートな車のボディを普通のタオルや雑巾で拭くと目に見えない傷がつき、結果、汚れやすくなります。

傷を付けずに拭き取り作業を行うのに適しているのがマイクロファイバークロスです。

なお、ガラス・鏡用のマイクロファイバータオルもございます。

TEONE ふきん ガラス 掃除 用 マイクロファイバータオル 鏡面仕上げクロス『拭き跡が残らない』30cmx40cm 6枚セット

くもり止め加工はどうやって見分けるの?

プロの清掃業者であれば触ればある程度わかります。
鏡表面に滑り止めのような感覚が少しあるのです。

「掃除屋さんじゃなければわからないの!?」

いえ、大丈夫です。
とても分かりやすい見分け方があります。

それは...

くもりシャットミラー

こんな感じのシールが貼ってあります。

「私はくもり止め加工している鏡です。デリケートですので優しく扱ってください」

と鏡が言っております。

特殊な鏡のデメリット

傷がつくと白い濁った線のようなものが残りますが、拭いても取れません。
表面に付着した汚れではなく素材そのもの(樹脂膜)についた傷ですので当然です。

また、お風呂の鏡によく見るウロコ汚れも落とすのが難しいです。
なぜなら鏡のウロコ汚れに有効な「ダイヤモンドパッド」が使えないからです。

メーカーの説明にあるように研磨剤の入ったものは一切使えません。

傷がついた場合の対処方法

結論から言うと、傷の入った樹脂膜をうまく剥がせば解決するわけです。

YouTubeで実際に剥離処理をした動画がありましたので、載せておきます。

参考になれば幸いです。

まとめ

くもり止め加工の鏡のご説明をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

  • 拭き掃除は軽く濡らした柔らかい布を使う。
  • 洗剤を使う場合は希釈した中性洗剤を使用。
  • 研磨剤の入ったものは使わない。
  • 傷の修復は樹脂膜を剥がす。
  • 過度の汚れ(ウロコ汚れなど)の除去は難しい。

冬場では洗顔、歯磨きなどで洗面所でもお湯を使ったりします。
その際に曇らないように加工された鏡はとても画期的で素晴らしい商品です。

しかしその分デメリットも存在します。
間違ったお手入れをすると取り返しがつかないことがあるということです。

他の特殊な鏡では、浴室によくある親水性コーティングが施されたTOTOさんのハイドロミラーなどがあります。

当店のお客様でも賃貸物件の大家(オーナー)さんの間では上記のような特殊加工された鏡はあまり評判がよくありません。
通常の鏡よりも交換する頻度が早いからです。

自分の物件に鏡を取り入れるあるいは取り換える際は、それぞれの鏡の特徴をよく考慮してみてはいかがでしょうか?

参考になれば幸いです。