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本日はさいたま市浦和区にて25㎡、1Kのお掃除。

4部屋あるのですが全てリノベーション済み。すべて新品です。

この物件は今年はじめに火事で焼けてしまい、大規模修繕を余儀なくされました。

その為、お部屋の中だけでなく外観もキレイになっています。

リノベーション現場のクリーニング

室内の設備は新規となっていますが、そのほぼすべてが工事によるホコリをかぶっており、取り付け工事の際のボンド跡や手垢などが付いています。

基本的に掃除機で吸い込みをかけ、水拭き。必要に応じて中性洗剤を使って作業します。

窓はガラス面をきっちりスクイジーをかけて決め、お風呂は一度水で流してからキレイなタオルで水気を拭き取っていきます。

手強い厄介な汚れがない分、普段作業している中古物件よりはるかに楽です。

しかし、この手の現場では一つだけ難しい作業が存在します。
それは・・・キッチンにあるステンレス製のシンクです。

新品シンクの水垢

新品シンク

シンク底面に水垢がところどころ付着しているのが見えますでしょうか。
これは内装工事中にキッチンのシンクに水を流しそのままにしたため、汚れが付着したものです。

ステンレスは本来衛生面で優れ汚れにくい、錆びにくいという特徴がありますが、これは酸化被膜(不働態被膜)と呼ばれるものがステンレスそのものを保護してくれるためです。

ところが、新品のシンクは製品化する際の板金加工により被膜が不安定な状態となっています。
この状態で使用してしまうと汚れが付着して落としにくくなってしまうというわけです。

現場の監督さんによってはシンクを使用しないよう周知する方もいるのですが、ほとんどの人は後でクリーニング入れれば良いと考えます。

この汚れ、すごくやりにくいんですよね。

まず新品なので当然ですが僅かの傷も許されません。ですがこの水垢、タオルでゴシゴシしたくらいじゃビクともしないのです。

ものすごく繊細な作業が要求されます。

水垢の落とし方

作業方法としては酸性洗剤を使用します。
水垢はアルカリ性ですのでその逆の性質をもつ洗浄剤をぶつけるわけです。

しかし本来ステンレスと酸はとても相性が悪いです。腐食を促してしまうためです。
でもあまりに弱い酸性洗剤では効かない。

今回の作業で当店が使用したのはオーブテックのスペースショット、サビ落とし・トイレクリーナー。
リン酸がベースとなったpH1.8の薄紫色の洗剤です。

全ての金属にも使用可能で手で直接触れてもヤケドしません。
しかし塗るだけでサビ、カルキ、尿石、黒ずみなどを除去できるだけの洗浄力があります。

ちなみにトイレクリーナーという名称ですが、別にトイレ専用洗剤というわけではありません。

サビ落とし・トイレクリーナー 500cc

底面に塗り、5分ほど放置。
金属用コンパウンドを併用して研磨剤の入っていない白パッドで擦り洗いします。

しっかり洗ったら一度水で流して水気を拭き取って、汚れの落ちを確認します。

かなり除去出来ましたがまだ目立つ汚れがちらほらあるので上記の作業を繰り返します。

新品シンク掃除後

2回の作業で汚れはほぼ除去することができました!傷もありません!