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トイレの掃除で使用する洗剤や道具。ドラッグストアやホームセンターに行っても様々な商品が揃えてあります。

その中でも塩酸という言葉はよく聞くことが多いのではないでしょうか?

今回は塩酸について記事にしていきたいと思います。

塩酸は便器の汚れによくききます

便器の中は用を足した後に水を流します。

ですから付着する汚れは主にカビや水垢、尿石となります。便器でよく見る黄色い汚れは主に尿石です。

尿石は水垢と同様に主にカルシウム成分で構成された汚れで性質としてはアルカリ性となります。

酸性の性質を持つ洗剤が有効になります。つまり塩酸です。

市販のトイレ用洗剤にも塩酸が含まれていることは多いです。

便器の底に固まった汚れには効かない!?

賃貸アパートの空室クリーニングで時々見るのですが、便器の底に固まった尿石がある場合があります。

このようなケースでは市販のものはおろか業務用のトイレ用洗剤でも効かないことがあります。

だからと言ってマイナスドライバーのようなもので削り落とそうとすると便器の素材である衛生陶器を傷つけることに。

そんなときは塩酸そのものを使用します。

しかし、これは劇物認定されているため扱いが難しいです。

塩酸は危険?

濃度が10%以上の塩酸は劇物に認定されています。

市販の洗剤に含まれている塩酸はそこまで高くはありません。もちろん使用するときはマスクや手袋着用の上、取り扱う必要がありますが近所のお店で気軽に購入できます。

しかし劇物として扱われている塩酸は、現在では工業薬品を扱っている薬局などでしか購入できないようになっています。

どうやって購入するの?

前述の通り、工業薬品の取り扱いのある薬局では販売していることもあります。

基本的に購入に必要な資格はありませんが、印鑑が必要になります(書類を記入する為)。

これは水酸化ナトリウムや過酸化水素など、他の用途で使用する洗剤を購入するケースでも同じような手続きがあります。

なぜなら犯罪に利用されることもあるので、購入者を警察で管理しているためです。

塩酸という言葉は事件のニュースなどでも耳にしたことがあるかもしれません。

取り扱いには十分に注意を!

便器の底に固まった尿石に対しての使用方法は非常に簡単です。便器に250mlほど入れて蓋を閉める。これだけです。

15分~30分ほど放置してブラシなどで擦るとびっくりするくらい簡単に落ちます。

落としきれない場合は同じ作業を繰り返します。

衛生陶器に対しては劣化が激しい場合を除けばほとんど影響がありません。

ただし、濃度10%以上の塩酸の威力は洗剤の比ではありません。取り扱いには神経質すぎるほどの注意が必要です。

手袋、マスク着用はもちろん、床や建具に付着しないようにします。

金属、プラスチック、木材などの材質に対しては溶かしてしまったり、腐食を促す原因となります。