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本日のハウスクリーニングは玄関の大理石床の洗浄依頼です。
10日ほど前に濡れた革靴を玄関にそのまま置いておいたら赤いシミが出来てしまったとのこと。拭いても取れないそうです。
そこで石材洗浄も承っている当店に依頼がありました。
天然大理石のシミ
玄関床を上から撮影した写真です。➡が付いている場所がシミです。
拡大図。
左上にポツンと一つ、真ん中と右に大きいシミが。
濡れた革靴を濡れたまま置いておいたことにより色素が落ちて、それが大理石に付着し浸透してしまったというところでしょう。
石の種類は大理石。ビアンコカラーラという石種です。大理石床のあるマンションなどではよく見る石材です。
天然石の内部には細孔(ポーラス)という細かい空洞がたくさん存在しています。その為、表面の加工方法にもよりますが、吸水性の高い素材です。
汚れが付着するとそれが内部に浸透し、表面を拭いたくらいでは除去できなくなります。
シミ抜き方法
まずは掃除機で除塵。
次に念の為、スポンジとタオルで水拭きします。お客様がすでに一度試されており、拭き掃除ではやはり落ちませんでしたが、除去できる場合もありますので必ず施工します。
それでは実際にシミ抜き作業に入ります。
施工方法は過酸化水素が主成分の漂白洗剤を使用。専用のアルカリ剤を添加材として10:1で加え、汚れに刷毛で塗ります。
過酸化水素ですから最終的には水と酸素に分離しますので、素材に洗剤成分が残りません。
汚れが酷い部分にはキッチンペーパーをかぶせて、更に上からたっぷりと洗剤を塗ります。
最後に洗剤が乾かないように養生を施します。湿布法と呼ばれる染み抜き方法です。
この状態で1時間程、放置します。
繰り返し作業
およそ1時間後、養生を外し状態を確認します。
下の写真は施工前後のビフォーアフターです。
施工前。
施工後。
1回の施工でシミの色がかなり薄くなりました。汚れが酷かった部分が少し残っているだけです。
この部分のみ、洗剤による湿布を繰り返します。
染み抜きは漬け置き時間も長く取らなくてはならない上、繰り返し施工する必要があるので非常に時間が掛かる作業となります。
もう一度1時間置いて状況を確認。
拡大図。
全体図。
一か所100%除去とまではいきませんでしたが、まったく目立たないレベルまで状態を回復することに成功しました。
今後の対応策としては帰ってきた際の靴底の除塵や水気の除去となりますので、玄関マットなどが有効です。
お客様にもご説明し、作業完了です。ありがとうございました。
詳細・お問い合わせ
大理石などの天然石材の洗浄・しみ抜き施工の詳細は下記の通りです。
価格:18,000円~
作業時間:3時間程(目安です。状況により前後します)
石材再生研磨などは専用ページの石材研磨・洗浄をご覧ください。
下記の注意点についてご了承の上での作業とさせていただきます。
- 染み抜きの効果は必ずありますが、100%除去できるとは限りません。
- 水溶性のシミ、油染みなど、染み抜き剤を変えながら作業することもある為、状況により時間、価格が変動することがあります。
- 駐車スペースがない場合、コインパーキング代が別途発生します。
ご依頼やお問い合わせなどは下記電話やメールフォームにてご連絡下さい。
お電話では「ホームページを見て・・・」とお伝えいただければスムーズです。