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お掃除は定期的に行っていれば汚れが過度に蓄積することもなく、比較的簡単に汚れを落とすことが可能です。
更に素材自体の劣化も少なく、強い洗剤を使用する必要もないため、お掃除による影響を気にせず作業ができます。
そして常にキレイを保つことができるのです。
と、そんなことは誰でも知っていること。わかってはいるけど仕事や子育てで中々お掃除に時間が割けないというのが現実と思います。
お家が汚れた状態で困るのが、自宅にお客様が来た時。
お友達や親戚、ご近所さん、またはお子様の学校の先生による家庭訪問など。
おもてなしの準備に伴ってまず最初に頭に浮かぶのはお部屋のお掃除や片付けですよね。でもいきなりやるとなると何から手を付けて良いのかわからない。
お客様によく見られる場所と言えば主に玄関とトイレです。
ということで今回はトイレのお掃除について、ご家庭でできる方法で解説させていただければと思います。
トイレ掃除
トイレ・お手洗いと言えば、お風呂と一体となったユニットバスや最近では洗面所と一体になっている物件もありますが、ほとんどの物件では独立した個室となっています。
そんなトイレの清掃箇所は下記の通りです。
- 換気扇
- 棚や収納
- 手洗い場(カラン・受け皿)及びタンク
- フタ・便座
- 便器
- 壁
- 巾木・床
掃除は埃が落ちることを考慮して上から順番にというのが鉄則になっていますので、その法則でお掃除箇所を並べてみました。
この順番でご説明していきたいと思います。
換気扇
換気扇は天井についていたり壁についていたり、ファンが回るタイプだったり、ただの換気口であったりと物件によって様々と思います。
この記事ではファンが回転して換気するタイプを前提に書いていきます。
まずは取り付けられているカバーを外します。本体の爪やプラスネジで固定されているものや金具で取り付けられているタイプがあります。
カバーを外しましたら、ファンが外せるタイプかそうでないかで清掃方法が変わります。
外せるタイプであれば分解してお風呂場で洗えばよいのですが、外せないタイプまたは分解するための工具が手元にない、分解の方法がわからない場合は取り付けてある状態でお掃除しなければなりません。
方法として刷毛や使い古しの歯ブラシをファンの羽の部分に入れて埃を掻きだします。掃除機を稼働させて吸い込み口を当てながら作業すると、掻き出した埃が舞うのを軽減するのに効果的です。
このやり方はたくさんの埃が舞うので作業する際はマスクは必須です。正直、トイレ掃除の中で一番大変かもしれません。
対お客様用にお掃除されるのならば表面のカバーを洗うだけでも見た目にはキレイになるので充分です。
収納・棚
トイレットペーパーや掃除道具・洗剤などを置いたりする棚や扉がついている収納についてです。
扉や引き戸がついていない棚の場合、表面にたくさんの埃が落ちていると思います。乾いた埃は水拭きすると固まって除去しにくくなりますし、から拭きすると埃が舞います。このような場合、最初に掃除機で除塵してから拭き掃除をすると早くキレイに決まります。
収納扉が付いている場合は開け閉めの時に手で触りますので、部分的に手垢が付いています。扉を角度を変えて見ると汚れが見えたりしますので確認してみてください。手垢が付いていた場合はただの水拭きでは落としにくいので重曹水を使用して除去します。
重曹水は水100mlに対し、重曹小さじ1杯程度で作ってください。水に対し重曹が多すぎると溶けにくくなります。
また濡れたタオルで拭くと拭きムラが残ることがあるので、水拭きしたあとは乾いたタオルで水気を取るとキレイに決まります。
手洗い場の水受け
手洗い場の素材は主に衛生陶器製ですがプラスチックの場合もあります。埃が積もっているかと思いますので、棚の清掃方法と同じく掃除機で除塵してください。埃がべた付いている場合は掃除機では取れないので、水拭きもしくは重曹水で拭きます。
表面がざらついている場合、その原因は水垢であることが多いです。水垢はアルカリ性の汚れですから酸が効きます。お酢やクエン酸などが有効です。
満遍なく塗布して時間を置き、傷のつかないスポンジなどで擦り洗いして下さい。この時、タンク本体から外して作業するとお掃除しやすいです。
水垢があまりにも硬く固着し、クエン酸等の効果がほとんどないケースでは耐水ペーパーを使用するという手もあります。使用する場合は2000番ほどの目の粗さを選び、水を使いながら作業してください。
この方法は陶器の場合のみ有効で、プラスチックの素材には傷が付くため使えません。また、陶器の場合も目に見えない小傷はついてしまう場合がある為、最後の手段と考えた方が良いかと思います。
手強い汚れへの対抗策としては耐水ペーパーのほか、軽石なども効果的です。
カランは市販の金属磨きを使用して磨くと効果が高いです。またお水2対しお酢1で洗浄液を作り、スポンジ等で磨いても効果的です。
タンク
続いてタンクのお掃除方法です。
外側は重曹水などでの拭き掃除で十分かと思います。タンク裏側のみカビが繁殖していたりするので良く洗うことが必要かもしれません。
中については手洗い場の受け皿を外して洗浄しなければなりません。
まず最初にトイレの水の流れを止めます。止水栓を閉めて水を止めますが方法については下記のURLをご参考下さい。
http://www.toto.co.jp/aftersupport/solution_t/shisuisen.htm
水を止めたら上の手洗い受け皿を外し、タンク内に溜まった水を排出します。
水がすべて流れますと閉栓していますので新しい水は給水されません。この状態でタンク内を洗います。
タンク内の汚れは主にカビによる黒ずみですので、カビ汚れに有効な次亜塩素酸ソーダ(ナトリウム)を使います。キッチンブリーチやハイターが有効です。ブラシで擦り洗いしてください。
なお、タンク内には金属質の部品もあり、次亜塩素は金属の腐食を促す効果があるので必ず水で薄めて使用してください。
フタ・便座
便座表面は座った時の人間の汗などからくる皮脂汚れが、裏側は飛び散った尿による汚れが付着しております。
重曹水を使用して拭き掃除を行いますがここで注意が必要です。プラスチック素材である便座やフタは非常にデリケートな素材で傷がつきやすいです。
トイレットペーパーなどでも商品によっては傷が入ると言います。必ず綿などの柔らかい素材を使用して拭くようにしましょう。
ウォシュレットの清掃方法については簡単に触れますが、リモコンや便座についているボタンに「おそうじ」などのボタンがついていると思いますので、コチラを押すとノズルが出てきます。ノズルが出た状態で洗浄します。
便器
便器内の汚れは尿石による黄ばみやカビによる黒ずみがメインとなります。
カビ汚れはキッチンブリーチなどの次亜塩素で比較的簡単に除去が可能かと思いますが、尿石は硬く固着したケースが多いのでなかなか厄介です。
お掃除方法としては、尿石は水垢やカルキ汚れと同じアルカリ性ですので酸を使用します。
※塩素系洗剤と酸性系は絶対に混ぜないでください。有毒なガスが発生して大変危険です。
サンポールなどの市販の洗剤を使用しても良いですし、水2に対し酢1の酢水を作って使っても良いと思います。トイレットペーパーで湿布すると乾くこともなく効果的です。しかもそのまま流せます。
少し時間を置いたら、ブラシ等で擦り洗いして下さい。
便器底の水が溜まっている付近に発生する通称「さぼったリング」が上記方法でもどうしても取れない場合、手洗い場受け皿でも記載した耐水ペーパーを使用する方法もございます。
壁
壁は床から腰よりも少し低い位置にかけて尿が飛び散った跡がある場合があります。
男性が用を足す場合は立ってすることが多いのでその際に出来た汚れです。付着してすぐなら拭けば取れますが、時間がたつとシミとなってしまい、除去が困難となります。
重曹水などで拭き掃除をするのが一般的かもしれませんが、シミとなっている場合は拭いただけでは取れません。簡単な方法としては漂白洗剤をしばらくつけておくと効果があるかもしれません。
まとめ
お掃除は換気扇、収納、タンク、便座、便器、ホルダー等の小物、床と高い位置から順番に行ないましょう。
汚れの種類は3つあり、それぞれに効果のある洗浄剤は下記の通り。
汚れ | 使用洗剤 | |
---|---|---|
手洗い場の汚れ | 水垢 | 酢・クエン酸 |
タンク内部の汚れ | カビ | ハイター・ブリーチ |
便座の汚れ | 皮脂や尿の飛び散り | 重曹水 |
便器の汚れ | 尿石・カビ | 酢・クエン酸 |
注意点は下記の通りです。
- 手洗い場の受け皿は取り外して洗うと作業が楽。
- タンク内の洗浄を行うときは止水栓で水を止めて掃除する。
- 重曹水は水100mlに対し、重曹小さじ1杯程度。
- 便座やカバーを拭く際は綿などの柔らかい布で拭く。
- 水垢や尿石汚れなどに使う酢は3倍希釈で作る。
- カビ汚れにはハイターなどの次亜塩素酸が効果的。
- 酸性洗剤と塩素系洗剤は絶対に混ぜない。有毒ガスが発生して危険。
SRCでは住宅やオフィスのトイレ清掃も承っております。また衛生陶器の再生研磨なども可能です。
ご自分でのお掃除はどうしても難しい場合などはお気軽にお問い合わせ下さい。