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先日行ってきました石材メンテナンス講習の続きの記事となります。
今回は石材の再研磨についてです。
これについては多くの実習時間を取っていただき、実際に数種類のダイヤモンドパッドを使用して石を磨きました。
基本工程は#800、#1500、#3000、#6000の4工程で作業をし、光沢を失った石表面を鏡面に仕上げます。
研磨の基本
石表面をピカピカに磨きあげるには6つの基本原則があります。
まず最初に、石種とダイヤには相性があります。
A社のダイヤではあまり光沢が出なくてもB社のダイヤでは光沢が出る、というようなことです。
テスト施工を行ない、光沢の出方を確認することが大切となります。
次にオーバーラップの重要性です。
これは前の工程よりも広く磨いて、傷をしっかりと消すという意味になります。
当然ですが一枚一枚丁寧に作業する必要があります。
縦に動かしたら次に横、最後に満遍なくというように、磨き残しが無いようにします。
1工程完了する毎に仕上がりの状態を確認することも重要です。
前の工程の傷を消しきれていなければ、いくら番手を上げても光沢は出ませんし、ムラになります。
また、石種に合わせて重量を掛ける必要もあります。
柔らかい大理石なら簡単に磨けますが、硬い御影石の場合、ウェイトをかけなければ上手く磨けません。
光沢の維持も難しくなります。
最後に段差をどうするかということです。
石材は基本、正方形のタイル状に張られていて隣接する石材との間に段差がある場合があります。
これを除去するとしないとでは手間も費用も変わってくるのでお客様に説明する必要が出てきます。
まとめ
- 石種に応じてダイヤパッドを選択
- オーバーラップ
- 一枚一枚丁寧に
- 工程毎の仕上がりをチェック
- 石種に合わせてウェイトを使う
- 段差をどうするか
以上が石材の再研磨における基本原則です。
手磨きやハンドポリッシャーを使用した実習でよくわかったのですが、これはどれか一つかけても上手く磨けません。