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こんにちは。
本日は久々に西日暮里まで出かけて、清掃の研修を受けてきました。

今回は石材メンテナンスの講習で、紺商株式会社という企業が主催です。
場所は西日暮里のクリーンシステム科学研究所で時間は14時から17時まで。

紺商さんは新潟県長岡市に本社を構える会社で、主に石専用の洗剤を取り扱っています。
創業は文久年間(1861年~1863年)と歴史のある会社です。

清掃業界では石材洗浄は難易度が高いものという認識があります。
天然石は高価な建築素材であるため、失敗できない、またはリスクが高いという意識があり、洗浄を断る業者もけっこうあります。
しかし、適切な清掃方法を施せば問題はありません。

当店ではこれまでいくつかの講習・セミナーに参加しており、一通りの知識や現場での施工経験もあります。
ですが今回は、普段使っていない洗剤メーカーの講習ということもあり参加してみました。

大理石・御影石

大理石

建築物に使われている石は大きく分けて2種類あります。

大理石と御影石、この二つです。
その中でも様々な種類があるのですが、基本的にはどちらかを見極めて洗浄方法を考えます。

なぜ大理石と御影石により掃除の方法が変わるかというと特徴が違うからです。

大理石
アルカリや酸などに弱い(耐洗剤性が低い)、御影石より柔らかい
御影石
洗剤に対して比較的強い、大理石よりも硬い

また、石表面の加工方法によっても洗浄方法が異なります。
本磨き(鏡面)仕上げと呼ばれる表面がツルツルしている仕上がりになっている場合は、酸性洗剤は使えません。
表面の肌が荒れて光沢がなくなってしまうからです。

このような石の特徴をさらっとおさらいしてから、紺商さんの取り扱っている石材用洗剤による洗浄方法の紹介となりました。

アルカリ性洗剤

紺商さんのアルカリ性の洗剤は主に3種類。
動植物系油用、鉱業系油用、土砂汚れ用の3つです。
普段当店で使用している洗剤では土砂用という区別はないので面白いなと思いました。

それぞれアブラリムーバー、オイルゲッター、アルクリーナーという商品名です。

汚れのついたサンプル用石材に、実際に洗剤を使用して汚れを落とすという実技もありました。
化学素材に使用するような極めて強力な即効性のある洗剤ではありませんが、デリケートな石材に配慮された良い洗剤と思います。

また染み抜きについては粘土材のようなものを利用した吸着法を進めておりました。
たしかに表面がざらついたバーナー仕上げにはこちらの方が効果的です。

失敗例

実際にあった失敗例や汚れの除去が難しいケースなどの紹介もありました。
洗浄方法などは汚れと洗剤の種類でわかるので、ここが一番勉強というか復習になった部分でした。

  • 除去が難しいあるいは除去しても再汚染の可能性のある水染みやシーリングの油染み。
  • 部分的な湿布によってその場所だけ極端にキレイになり、均整がとれなくなった。
  • バーナー仕上げの床素材の中に一部本磨きの石が混ざっており、全体を酸洗いしたことで光沢がなくなった。
  • 洗剤選定ミス(テスト施工を怠った)。

などなど。
清掃業者にとっては知ってて当たり前のことかもしれませんが、慣れからくるうっかりというものもあります。

運転免許の更新の時の違反者講習と一緒で、こういう失敗事例は時々聞いておいて自分自身を律した方が良いのかもしれません。

次回は

3時間という短い時間でしたがとても有意義な講習でした。
紺商さんの洗剤はサンプルもあるので機会があったら試してみたいと思います。

来月はじめには当店が使っているマイクロクリーナーシリーズの講習があります。
今度は天然石の再研磨も内容に入っており、いつも使っているダイヤモンドパッドとは違う商品を使用しますので楽しみです。