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賃貸アパートやマンションも備え付けのエアコンが1基は取りつけてあります。
1LDK以上のお部屋であればリビングについてあることが多いです。
空室クリーニングに伺うと、エアコンが1台も無い、というお部屋の方が少なく感じます。
最近よく見るのがお掃除機能付きエアコンです。
今回は備え付けのエアコンは自動清掃の機能がついた高性能なエアコンが良いのか、シンプルな普通の壁掛けエアコンが良いのかを記事にしたいと思います。
自動おそうじ機能付きエアコン
自動お掃除機能とはエアコンのフィルターを自動でキレイにしてくれる機能を言います。
フィルターに付着した埃を備え付けのブラシで掻き出し、収納ボックスに回収したり、ホースを通して外に排出したりします。
2005年に富士通ゼネラルが初めてフィルター掃除機能を搭載したエアコンを発売しました。
その後、各メーカーが「10年おそうじが要りません」のようなキャッチフレーズで次々発売。
今では家電量販店に行くと普通のエアコンよりも多くあるように感じます。
賛否両論あるかもしれませんが、掃除機能付きエアコンはあまりお勧めできません。
その理由は下記の通りです。
費用が高い
まず本体価格が通常の機能なしエアコンと比べて高いです。
高機能な上、掃除要らずという付加価値がついていますので当然と言えば当然です。
そのほか、ハウスクリーニングなどの業者によるエアコン内部洗浄の施工料金が高くなります。
なぜ高くなるかと言いますと、普通のエアコンに比べて本体の分解に時間と手間がかかるためです。
結局おそうじは必要
「掃除機能が付いているのに何でエアコン内部クリーニングが必要なの?」
と思われたかもしれません。
掃除機能はあくまでフィルターの埃を取ってくれるだけです。内部のカビや汚れは落とすことはできません。ですから定期的に業者の内部クリーニングは必要になるのです。
また、リビングに設置してあるエアコンですとフィルターの埃に油分がついてベタベタし、そうじ機能のブラシでは完全に取ることが出来ない場合があります。
さらにブラシで取ったホコリを備え付けのボックスに回収するエアコンの場合、定期的に自分でボックスを取り外して中のゴミを捨てる必要があるのです。
トラブルが多い
ささいなことでエラー表示となり、エアコンが動作しなくなるのもフィルターおそうじ機能付きエアコンの特徴です。
たとえば入居者さんが自分でフィルターを外して洗い、取り付けた。するとランプが点滅して動かなくなってしまった。などのことが結構あります。
エラー表示の理由はフィルターがしっかりと設置できていなかった、というのが多いです。
「カチッ」と音がするまで差し込む、などの方法が説明書に書いてありますが、入居者さん全員が必ず確認するとは限りません。
契約内容にもよると思いますが、備え付けエアコンの修繕義務は大家さんにあることが多いのでこのような場合、入居者さんから修理の依頼が入ることになります。
近所にお住まいの大家さんなら簡単に確認できますが、遠方だと業者に頼むなど費用のかかる状況になりかねません。
メーカーに修理依頼をすると点検だけでも出張費として8千円前後かかります。
まとめ
- エアコン本体の価格が高い。
- ハウスクリーニング業者の内部洗浄料金が高くなる。
- 結局手動でのお掃除は必要。
- トラブルが多い。
以上が自動フィルター清掃機能付きエアコンをお勧めしない理由となります。
参考になれば幸いです。