お掃除で使用する洗剤には主に中性・酸性・アルカリ性とあります。

よくエコ洗剤としてテレビや雑誌等で取り上げられるのは重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸などですが、これらにもアルカリ性・酸性の区別があります。

使う用途としては皮脂や油を代表とする汚れは酸性となりますので、アルカリ性の洗浄剤を使用します。

逆に水垢などのアルカリ性質の汚れには酸性を。

このあたりは洗剤の基礎知識でも記載しましたが、今回の記事ではアルカリと酸とはそもそも何かということを書いていきます。

アルカリとは

水に溶けた時に分解して水酸化物イオン(陰イオン)を出す化合物を塩基と言います。

塩基の中でも特に水に溶けやすい物質がアルカリです。

イオン濃度を表すpH値では7を超えた数値となります。最高濃度を示す14では水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが有名です。

酸を中和し、タンパク質を分解します。

皮脂汚れ、タンパク質汚れを落とす

皮脂は半分以上がトリグリセリドと遊離脂肪酸という成分で構成されています。

皮脂汚れをアルカリ洗剤で洗浄するとアルカリが反応して遊離脂肪酸が石鹸とグリセリンになります。

石鹸が素材から離れ、他の汚れを落としにかかります。

また、タンパク質は多くのアミノ酸が結合してできた化合物です。

アルカリはその結合を切ったり緩めたりすることができます。

上記のような働きにより、汚れを落とすことが可能となるのです。

酸とは

水に溶けた時、分解して水素イオン(陽イオン)を出す化合物を酸といいます。その酸を水に溶かした時の水溶液が酸性です。

酸の種類により水素イオンの出やすさは異なりますが、水素イオンが多く出るものほど強酸となります。

pH値では7未満の数値となり、アルカリとは逆に数値が小さい方がより強力となります。

一番強いpH0には塩酸があります。ご家庭で掃除する際に登場するクエン酸や酢酸は弱酸性です。

アルカリを中和する作用があります。

また金属に反応する性質があります。

水垢・尿石汚れを落とす

キッチンのシンクや蛇口付近に硬く固着した白っぽい水垢汚れ。トイレの便器内の汚れ。

お掃除する際は通常、酸性洗剤を使用します。なぜ水垢に酸が反応するのか。

水垢の主成分は水から沈殿した石灰(炭酸カルシウム)です。尿石の成分もカルシウム化合物です。

カルシウムはアルカリ土類金属という金属の一種です。

上記にもありますが酸は金属を溶かす性質があります。

ですから水垢の除去に最適となるわけです。

ただし、酸の強さや素材に長い時間つけていると腐食を促してしまいますので注意が必要です。

まとめ

アルカリの性質。

  • 水に溶けると陰イオンを出す。
  • pH値は中性の7を超えた数値となる。
  • 酸を中和する。
  • タンパク質を分解する。

酸の性質。

  • 水に溶けると陽イオンを出す。
  • pH値は中性の7未満の数値となる。
  • アルカリを中和する。
  • 金属に反応する。