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年末の大掃除シーズンになりました。

しかし、ご自宅のお掃除すべてををハウスクリーニング業者にお願いするわけではないと思います。また費用の関係上、業者は頼まずご自分でお掃除するという方もいらっしゃるかと。

そんなあなたのお役に立てればと思い、今回はご家庭でできるお掃除方法を記事にしていきます。

ご家庭にある洗剤でお掃除

最低限あった方が良いと思われる洗剤についてのご紹介です。プロではなくても掃除は百戦錬磨という主婦の方などには釈迦に説法かもしれません。

「重曹」「炭酸ソーダ」のアルカリ性、「クエン酸」や「酢」といった酸性、「次亜塩素酸ナトリウム」などの漂白剤を汚れ別の使用方法でご紹介します。

ご家庭にあると思われる物で洗剤を作ることができますので、あまりお掃除は得意ではないという方は必見です。

重曹

重曹

食品添加物として料理に。うがい薬の成分として医療品に。そして汚れを落とす洗剤としてお掃除に。

家庭用の洗剤の材料としてはテレビなどの影響もあり、あまりにも有名な「重曹」です。

成分は弱アルカリ性で、油汚れや手垢などの酸性汚れの中和や消臭に効果を発揮します。そのまま粉状として使用する他、水またはお湯と混ぜて使うこともできます。

重曹水として使用する場合は、100円均一などでスプレーヤーを用意し、20倍希釈(小さじ1に対し約100mlの水)で作ります。一度作った重曹水は直射日光に当たらない位置に保管し、2か月ほどで使い切るようにしましょう。

pH値は8ほどですので軽度の汚れを落とすのに適しています。しかし、同じアルカリ性の炭酸ソーダなどよりも弱く、過度の油汚れに対しては心許ないと思います。

また、水垢などのアルカリ性の汚れには酸が効きますので重曹は効きません。

炭酸ソーダ

炭酸ソーダ

炭酸ソーダはアルカリ剤の一つで重曹やセスキ炭酸ソーダと比べてもpH値が高い(pH11ほど)のが特徴です。でも重曹と同じ無機物ですので環境に優しいのもポイントとなります。

換気扇のプロペラやファン、フィルターの他、ガスコンロのごとくなど、ベトベトや固着した汚れを落とすので適しています。

使用方法は段ボールにポリ袋を入れて、四隅の一つを切ります。

漬け込み

段ボールに設置したポリ袋の中にお湯を入れて、炭酸ソーダを汚れに応じて適量入れます(大さじ半分~4杯ほど)。準備した洗浄液にフィルターやファン・プロペラを入れて漬け置き。汚れが浮いてきたらブラシやスポンジで洗います。

洗浄が終わりましたら、予め出しておいた袋の隅をはさみでカットして汚水を流します。

漬け込み用の洗浄剤だけではなく、重曹では心許ないキッチン周りの汚れに対しても、希釈液を作ってスプレーヤーに入れ使用することが出来ます。

クエン酸

クエン酸

エコ洗剤としては重曹と並び人気のクエン酸です。しかし重曹はアルカリ性ですが、クエン酸は酸性と用途が決定的に違います。

酸性ですから対象となる汚れはアルカリ系の汚れ、つまり水垢やサビなどの無機質汚れとなります。

水垢は水分に含まれるカルシウムなどのミネラル成分となります。クエン酸を含ませたタオルで拭くと効くことがあります。固着した汚れにはキッチンペーパーなどにクエン酸を含ませて湿布して時間を置くと効果的です。

ただしキッチンシンクなどに使われているステンレスは酸に弱く腐食する傾向がある為、金属系の素材には極力使わない、使っても長い時間漬け置きせずによく洗い流すということを徹底してください。

次亜塩素酸ナトリウム

塩素系漂白剤

次亜塩素酸ナトリウムとはいわゆる塩素系漂白剤のことです。キッチンブリーチやハイターなどの商品がスーパーやドラッグストア、100円均一に並んでいます。

ブリーチは100円以内で買えるところが多々あるので、ハイターよりお勧めです。

塩素である為、カビに非常に効果的です。

使用方法はバケツにブリーチ1:水9ほどで洗浄液を作り、タイル目地などのカビが生えている部分に洗車ブラシを使用して塗っていきます。塗り終わってから30分ほど放置しておけば、カビの黒ずみはほとんど消えることでしょう。

ただし注意点が3つあります。

  • 洗剤を壁面に塗る際は下から塗ってください。上から塗ると先行して垂れた液が色を落とし、液だれのような模様が消えなくなることがあります。
  • 酸性洗剤と混ぜると非常に有害なガスが発生する為、絶対に混ぜない、同時に使わないでください。
  • キツイ塩素臭が発生する為、マスク着用と換気を良くして使用してください。

まとめ

油脂系の汚れにはアルカリ性の「重曹」「炭酸ソーダ」、水垢などの無機質系汚れには「クエン酸」、カビには「次亜塩素酸ナトリウム」を使用してください。

また、洗剤に関するより詳しい知識をまとめた記事もございますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

▶洗剤の基礎知識