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本日のハウスクリーニングは退去後の空き部屋でしたが、キッチンのみのお掃除の依頼でした。
お客様は工務店さんです。現場は東京都板橋区の某マンション。間取りはワンルームです。
キッチンの掃除及びステンレスを磨く
壁紙クロスは全面張り替えられており、キッチンを含む換気扇は全て新品に交換。窓サッシやベランダ、ドア建具、お風呂やトイレは自社社員でなんとか掃除したそうです。
私が現場に入った時はキッチン以外はキレイになっていましたが、キッチンの状態を見る限りお部屋全体がかなり汚れた状態だったのが伺えます。
でもキッチンだけは作業員の方が音を上げたみたいです。それともう一つの理由で当店にハウスクリーニングの依頼が来ました。
油汚れを落とす
たしかにすさまじい汚れです。
工務店の清掃作業員が根を上げるのもムリはないと思いました。様々な現場を見てきた私でも一瞬ひるんでしまったので。
でもプロとして逃げるわけにはいきません。まずは洗剤で汚れを解くこと。
酸性の汚れの代表格、「油汚れ」。汚れの状態はかなりキツイです。
空室で誰も現場にいませんので迷わず強アルカリ性洗剤を使います。容器に原液を適量入れて、刷毛を使って塗り込んでいきます。
時間を置き古新聞をで汚れを拭き取っていきます。ここでウエスを使うのはもったいないのでちょっとした節約です。その分は料金の方に反映させております。
一度で完全には除去できないので再度洗剤を丁寧に汚れに塗っていきます。また10分ほど放置して古新聞で吸収。
今度はウエスで汚れと洗剤成分を残さず拭き取っていきます。
ハウスクリーニングでキッチンの状態回復
油汚れはほぼ落とすことが出来ましたが、問題はこの後です。
汚れが消え地肌が見えたステンレスは傷やくすみで光沢を完全に失っていました。
ステンレスは錆びにくく汚れにくいという非常に衛生的な素材ですが、光沢を失うと美観が著しく損なわれます。
しかしお風呂や壁紙クロスなど、そのほかのリフォームに予算を割いてしまった為、キッチンはハウスクリーニングのみで済ます。でも光沢を回復してほしい。
そこでキッチンシンクなどステンレスを磨いてピカピカにする研磨再生サービスを施工している当店に依頼が来ました。
ステンレス磨き(鏡面研磨仕上げ)
研磨作業を始める前にしっかりと周囲を養生しなければいけません。
上の写真は他の現場での作業の際に撮った写真ですが(今回は養生の写真を撮るのを忘れてしまいました)、実際に養生するとこんな感じです。
研磨作業は機械を使用して行います。とは言え、ディスクグラインダーなど非常に音の大きいものは使用しません。それでも多少の音はありますが。
研磨パットは粗いものから目の細かいものへと徐々に番手を上げていきます。
事前にお客様との打ち合わせで天板は鏡面、シンクは光沢を落としたマット仕上げで決めるという方針になっています。これはステンレスキッチンが新品で納品された時の状態です(エンボスやヘアラインの場合は除く)。
今回はキッチンカウンターの状態が悪かったため、9工程にもわたる作業をしました。
キレイな鏡面となり、ピカピカです。完全に腐食してしまった部分は残念ながらどうにもなりませんが、ここまで状態が回復したのであれば満足とのことです。
キッチンの掃除・研磨の価格
今回のキッチンは横幅1.7m、奥行き0.6mの大きさでしたので下記の価格となりました。
ステンレス再生研磨サービス:21,600円
キッチンのハウスクリーニング:8,000円(セット料金)
作業時間としては研磨だけでおよそ5時間。通常のハウスクリーニングも合わせるとほとんど丸一日作業となります。
今回の大きさのキッチンは丸ごと交換した場合、材料費、施工費、廃材の処分費でおよそ20万円前後となりますが、研磨再生なら20,000円で済みます。
腐食が進行し穴が開いた場合などは補修か交換となりますが、そうでない場合は一度ご検討してみてはいかがでしょうか。